住み込みの仕事は大きく3種類に分かれる
住み込みの求人は、①寮に住みながら従業員として働くもの、②施設に住み込んで管理を任されるもの、③1事業所をまるごと任される経営型、の3つに分けられます。同じ「住み込み」でも、①は家賃補助つきの雇用、③は独立に近い働き方で、収入の上限も責任の重さも別物です。
夫婦・二人で応募できる代表的な7職種
1. リゾートホテル・旅館のスタッフ
繁忙期の募集が多く、寮つきで食事が出るところもあります。未経験でも入りやすい一方、契約が季節単位になりやすく、腰を据えて長く働く形には向きません。
2. マンション管理人(住み込み管理員)
夫婦での募集が昔から多い職種です。管理員室に併設された住居に住み、清掃や受付、点検の立ち会いなどを担当します。生活は安定しますが、収入が大きく伸びる仕事ではありません。
3. 寮・寄宿舎の管理(寮母・寮父)
学生寮や社員寮で、食事の提供や生活面の管理を行います。入居者の生活リズムに合わせるため、勤務時間が朝晩に分かれることが多い点は理解しておく必要があります。
4. 農業・酪農の住み込み
住居つきで就農支援を受けられる地域もあります。ただし体力の要求が高く、天候や相場に収入が左右されます。
5. ゴルフ場・キャンプ場などの施設管理
敷地内の住居に住み、施設の維持管理を行います。自然環境の良さは魅力ですが、立地の関係で生活の利便性は下がりがちです。
6. ビル・施設の常駐管理
夜間対応が求められることが多く、二人交代で回す前提の募集もあります。
7. ホテル1棟の委託経営(ペア支配人)
2人1組でホテル1棟の運営を任される形態です。雇用ではなく業務委託の契約となり、経営の裁量がある代わりに、フロント業務から売上管理までを二人で担います。
比較するときに見るべき4つの条件
求人票の見た目の条件だけで判断すると、後から差が出ます。次の4点は必ず確認してください。
- 住居費の範囲:家賃だけ無料なのか、水道光熱費まで含むのか
- 二人分の収入か、一人分か:「月◯万円」が世帯合計なのか個人なのかで手取りは倍近く変わります
- 契約期間と更新条件:長期契約は安定に見えて、辞めにくさにもなります
- 初期費用の有無:加盟金・保証金・研修費が必要な形態もあります
ペア支配人の場合の条件
参考として、当ページで紹介しているペア支配人の条件を挙げます。ホテル内の1LDKに住み込み、家賃・水道光熱費は全額0円。初年度の委託報酬は2人合計で1,150万円〜(税抜)で、2〜6年目は1,200万円に業績報奨金が加わります。初期費用・加盟金・保証金・研修費はいずれもかかりません。
契約は1年ごとの更新です。長期契約に縛られない代わりに、毎年の成果が問われる形といえます。
どれを選ぶかは「何を最優先するか」で決まる
生活の安定を最優先するならマンション管理、自然環境ならキャンプ場やゴルフ場、収入の上限を取りに行くなら経営型、という整理になります。二人で働く以上、片方だけが納得する条件では続きません。世帯としての収入・住まい・働く時間の3つを並べて、二人で比較することをおすすめします。